文:株式会社近江屋 広報部
監修:大畑 博之(株式会社近江屋代表取締役・一級時計修理技能士)
今回お預かりしたのは、高級ドレスウォッチとして高い人気を誇る「ピアジェ」のメンズモデルです。
超薄型ムーブメントで知られるピアジェらしく、非常に薄く上品な仕上がりが印象的な一本でした。
ホワイトゴールド仕様のケースとブレスレットも美しく、落ち着いた高級感を感じさせます。
ピアジェのような高級時計を長く愛用するためには、定期的なメンテナンスに加え、日頃の保管方法も大切です。
劣化を防ぐ保管のポイントについてはこちらのコラムでご紹介しています。
症状
40代のお客様から「手巻きができなくなっている」とのご相談をいただきました。
不具合の原因
点検の結果、自動巻き部分の油の劣化が見られました。
油が劣化すると、巻き上げ効率が落ち、巻き心地の違和感や精度不良、停止などにつながることがあります。
今回のケースでは、自動巻き部分の油の劣化によって手巻きにも影響が出ており、正常に巻き上げができない状態となっていました。
修理内容(分解清掃)
・分解清掃(オーバーホール)
・ケース・ブレス洗浄
ムーブメントを分解し、内部の汚れや劣化した油を丁寧に除去しました。
その後、各パーツの洗浄を行い組み立て時には適切な箇所へ注油を行っています。
特に自動巻き部分は、油の種類や量によって巻き上げに影響が出るため、状態を確認しながら作業を進めています。
なお、今回のモデルはホワイトゴールド仕様のため、外装ポリッシュ(研磨)は実施しておりません。
ホワイトゴールドモデルは、研磨後にロジウム仕上げが必要になる場合もあるため、素材に合わせたメンテナンスを行っています。
内部状態も安定しておりましたので、今後も定期的なメンテナンスを行いながら良い状態を保っていただければと思います。
また、次回メンテナンス時には、ケース・ブレスレットのポリッシング(ロジウム仕上げ)もおすすめいたします。(担当者:木野)

修理詳細
・修理内容:分解清掃(オーバーホール)/ケース・ブレスレット洗浄
・修理期間:約1カ月
・修理料金:68,200円
※掲載価格は過去実績に基づく参考金額です。
最新の部品価格を反映した正確なお見積もりは、個別にご案内いたします。
機械式時計は、定期的なメンテナンスを行うことで精度や耐久性が保ちやすくなります。
特に高級ドレスウォッチは、内部だけでなく外装の状態維持も大切です。
巻き上げ不良や動作の違和感をそのままにしていると、内部パーツの摩耗が進み、修理費用が大きくなるケースもあります。
「巻き心地が重い」「動きが悪い」と感じた際は、早めの点検がおすすめです。
近江屋では状態を丁寧に確認し、最適な修理内容をご提案しております。
時計に関する困りごとがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせはコチラから。
時計を長く愛用するためには、定期的なオーバーホールが重要です。
弊社では、ピアジェをはじめとした高級時計のオーバーホールを多数手がけており、内部機構の分解・洗浄・調整を一つひとつ丁寧に行っております。
外装の仕上げや精度調整までトータルで対応し、時計本来の性能を維持・回復させることを重視しています。
また、ホワイトゴールドやアンティークモデルなど、素材や年代に応じた適切なメンテナンスにも対応しております。
3~5年ごとの定期的なオーバーホールを行うことで、精度低下や大きな故障の予防にもつながります。
大切な時計を長く使い続けるためにも、定期的な点検・メンテナンスがおすすめです。
プロフィール
大畑 博之(おおはた ひろゆき)
1938年創業の時計修理会社「株式会社近江屋」代表取締役、個人向け高級時計修理ブランド「e-tokimemte(イートキメンテ)」も運営。ロレックスをはじめ高級時計の修理実績多数。一級時計修理技能士。













