「CHANEL(シャネル)」ファッションブランドならではの個性的な時計づくり(前編)

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ブランド紹介時計豆知識

はじめに

世界的なファッションブランドとして知られているシャネル。

数々の個性的な時計を発表し、時計愛好家やファッション好きの人などからも大きく注目されています。

シャネルの時計というとレディースウォッチのイメージが強いかもしれませんが、ユニセックスで使用可能なモデルやメンズモデルもあり、男女ともに人気です。

今回はシャネルの代表的な時計について。

この前編では、「プルミエール」「J12」という2つの定番モデルをご紹介します。

帽子店からはじまったシャネル

1910年、フランスのパリにデザイナーのガブリエル・シャネル(通称:ココ・シャネル)がオープンした帽子店「シャネル・モード」が、ファッションブランド「CHANEL(シャネル)」のはじまりです。

現在では、服飾やジュエリー、フレグランス(香水)やコスメ、時計などレディース商品を中心に幅広く展開しています。

アルファベットの「C」と反転した「C」が重なっているブランドアイコンのCCマークは、一目見ただけでシャネルと分かる印象的なデザイン。「ダブルC」や「ココマーク」とも呼ばれています。

シャネル初の腕時計「プルミエール」シリーズ

●「プルミエール」

出典:(左)1980年代 | CHANEL シャネル

1980年代 | CHANEL シャネル
シャネルの歴史 1980年代

出典:(右)クラシック ハンドバッグ、ラムスキン、ブラック — ファッション | CHANEL シャネル

https://www.chanel.com/jp/fashion/p/A01112Y0129594305/classic-handbag-lambskin-gold-tone-metal/

シャネル初の腕時計「プルミエール」は1987年に誕生しました。

プルミエールとは、フランス語で「最初の、第1の」という意味(英語でいう「プレミア(最高級)」の意味も)。

インデックスのないブラック文字盤にゴールドの針が目を引くエレガントな時計です。

レザーが中に編み込まれたブレスレットは、シャネルの有名なハンドバッグのチェーンを思い出す人もいるのではないでしょうか。

また、特徴的な八角形(オクタゴン)のウォッチケースは、シャネルを代表する香水「N°5」のボトルストッパーのデザインからきています。

ボトルストッパーは、観光地としても有名なパリのヴァンドーム広場の八角形をモチーフにしているそう。

出典:オリジナルのN°5 | CHANEL シャネル

シャネル N°5のフィルム - シャネル N°5 - フレグランス - 特集 | CHANEL シャネル
シャネル N°5の新しいフィルム『See You at 5』。ルカ グァダニーノ監督のレンズがとらえるのは、カリフォルニアの道を行くマーゴット ロビー。

2023年10月現在、プルミエールのコレクションは4種類。

出典:プルミエール – ウォッチ | CHANEL シャネル より(左から)「プルミエール リボン」「プルミエール メタル チェーン」「プルミエール オリジナル エディション」「プルミエール セラミック」

https://www.chanel.com/jp/watches/premiere/c/4x2x2/

●プルミエール リボン

ヴェルヴェット仕上げのブラックラバーストラップが使われているモデル。

リボンのように繊細な細身のストラップが特徴です。

ラインナップにはケースの外周(ベゼル)がダイヤモンドのモデル、文字盤の全面がダイヤモンドというゴージャスなモデルも。

●プルミエール メタル チェーン

メタルチェーンがブレスレットに採用されたモデル。

直線的な八角形のケースと、丸みのあるチェーンの対比が印象に残ります。

こちらはベゼルにダイヤモンドがセットされたモデルもあり、ジュエリーのような美しい時計です。

●プルミエール アイコニック チェーン

チェーンにブラックレザーを編み込んだブレスレットを使用したモデル。

初代プルミエールを復刻したイエローゴールドチェーンの「プルミエール オリジナル エディション(2022年)」のほか、メタルチェーンとブラックレザーの組み合わせや、3連ブレスレットタイプと、バリエーションがあります。

●プルミエール セラミック

非金属であるセラミックをブレスレットに取り入れたモデル。

セラミック素材は次の項目でご紹介するシャネル「J12」の腕時計で初めて使われました。

このモデルはダイヤモンドベゼルが採用され、ホワイトとブラックのクールな2色で展開されています。

モノトーンが人気の「J12」

出典:2000年代 | CHANEL シャネル より「J12」

2000年代 | CHANEL シャネル
シャネルの歴史 2000年代

「J12(ジェイトゥエルブ)」は2000年に登場。

レーシングカーと疾走するヨットのシルエットにインスパイアされた時計です。

それまでメタル素材が使用されていた時計業界で、非金属のセラミックを取り入れ話題になったのがこの「J12」。セラミックは劣化や傷に強い素材で、なめらかな光沢感があるのが特徴です。

2000年に発表したブラックが世界的な成功を収め、2003年にホワイトが誕生しました。時計界に白い時計が広まったのは「J12」のホワイトがきっかけでした。

白と黒のモノトーンはシャネルのブランドカラーでもあります。

レディースウォッチが多いシャネルの時計の中で、同一デザインでサイズ展開が豊富なところが「J12」の人気の理由のひとつ。

女性に嬉しい小ぶりな19㎜や、男性に似合う41㎜など、レディース用としてもメンズ用としても使用することができます。

クロノグラフやGMTを搭載したスポーツモデル、ダイヤモンド付きのモデルなども販売されています。

カラー、サイズ、機能の違いなど、ご自分の好みで色々なタイプから選ぶことができるのは嬉しいですよね。

シンプルでスタイリッシュな「J12」、登場したのは2000年に入ってからですが、いまではブランドのアイコンウォッチとして知られています。

まとめ

今回は、シャネルの代表的な腕時計「プルミエール」「J12」についてご紹介しました。

ファッションブランドならではの個性的な時計を製作してきたシャネル。

後編では、「プルミエール」「J12」ともまた違った個性を持つコレクションをご紹介します。

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