はじめに
2025年の高級時計シーンでは〝日常で活躍する複雑機構〟が大きな注目を集めています。
これまで複雑機構は、パーペチュアルカレンダーやトゥールビヨン・ミニッツリピーターなど、技術力や芸術性を誇るコレクター向けのモデルが中心でした。
今年は、GMT(2つの時間帯を表示)やワールドタイム(世界の時差を一覧表示)のように、日常生活やビジネスで活用できる実用的な複雑機構が主役になりつつあります。
この背景には、パンデミックを経て再び活発になった海外渡航や国際的なビジネス活動があり、出張や旅行で複数のタイムゾーンを行き来する人にとって、GMTやワールドタイム機能は単なる装飾ではなく、日々の時間管理に直結する便利なツールなのです。
さらに、近年の技術革新により、高精度・高耐久・防水性を兼ね備えたモデルが増加。
ラグジュアリーな美しさと日常使いの実用性が共存する時代になりました。
なぜ「実用的な複雑機構」が選ばれる?

https://www.grand-seiko.com/jp-ja/collections/slgb003
2025年の時計市場では、スペック競争から一歩進み「その時計を選ぶ理由」という物語性も重視されています。
高級時計は、精緻なムーブメントや耐久性、装飾技術といった機能面だけでは語りきれません。
そこに込められたブランドの哲学や、職人の手仕事、デザインに宿る背景といった要素も人の心を動かすのです。
たとえば、GMT機能搭載の時計を選択する背景には、海外での仕事や家族との時差を感じながら暮らす日々があり、ワールドタイムを選択する人は、世界中を駆け巡る旅や国際的な交流の記憶が刻まれます。
そうしたエピソードは〝便利さ〟を超え、持ち主にとって特別な意味、ストーリー性を持ちます。
手首にあるその1本が、持ち主の歩んできた道やこれからの未来を静かに語り続ける。
そんな〝語ることのできる時計〟が現代の時計市場で選ばれています。
2025年注目の高級時計3選
2025年のトレンドウォッチで注目されている時計はたくさんあります。
今回ご紹介する時計は「日常で使える複雑機構」と「語ることのできるストーリー性」を両立する3本をピックアップ。
単なる機能の足し算ではなくライフスタイルにフィットし、使い手の人生と響き合う点が評価されています。
※価格は2025年8月時点の公式サイト参考価格(税込)です。
ロレックス|デイデイト40 アイスブルーオパライン

https://www.rolex.com/ja/watches/day-date/m228236-0012
プラチナ製40㎜のケースに淡いアイスブルーの文字盤が美しく映え、まさに王道のラグジュアリーモデルです。
100m防水や約70時間のパワーリザーブ、両方向自動巻きパーペチュアル機構を搭載し実用性も万全。
フォーマルな場でも、ビジネスシーンでも存在感を放ちます。
ラグジュアリースポーツウォッチとして、機能と美の両方を叶えるモデルです。価格:約9,489,700円。
グランド・セイコー|エボリューション9コレクション

https://www.grand-seiko.com/jp-ja/collections/slgb003
革新的ムーブメント「スプリングドライブU.F.A(超高精度)」機構を搭載し、年差±20秒という驚異的な精度を誇ります。
37.0㎜×44.3㎜のケースは装着感に優れ、10気圧防水や約72時間のロングパワーリザーブも装備。
旅先でも日常でも頼れる相棒になる、日本の伝統美と現代技術が融合したエレガントで所有する喜びを感じられる1本です。価格:約1,518,000円。
チューダー|ブラックベイ58 GMT

https://www.tudorwatch.com/ja/watches/black-bay-58/m7939g1a0nru-0001
伝統的なダイバーズデザインにGMT機能を組み込み、39㎜という絶妙なサイズ感と薄型ケースは、手首に心地よくフィットします。
METAS認定のマスタークロノメーターにより、精度・耐磁性・200m防水・約65時間のパワーリザーブと高機能を確保。旅行、ビジネス、日常の三拍子を満たすモデルでGMT機能付きの実用的な時計をお探しの方にお勧めです。価格:約697,400円。
時計に「語ることのできるストーリー」が求められる時代へ
2025年の時計選びでは、単にデザインや機能だけでなく「自分の価値観や感性と共鳴する体験」を提供する時計も重要です。これが「語ることのできるストーリー」。
たとえば、ルイ・ヴィトンの「タンブールコンバージェンス」。

https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/products/tambour-convergence-automatic-37mm-pink-gold-nvprod6040007v/W9PG11
1920年代のアール・デコ期の窓表示を現代に蘇らせ、伝統と革新を融合させたデザインと精緻な機械式トゥールビヨンを備えています。
その背景や哲学に共鳴できる持ち主にとって、この時計は時間を知るアイテムに留まらず、自分の価値観や生き方を映し出すパートナーとなり、語ることのできるストーリーを持つ存在となります。
一方、シチズンの「カンパノラ」。

https://campanola.jp
日本の四季や宇宙のリズムを文字盤に閉じ込め、ミニッツリピーターやムーンフェイズを備えたモデル。
身に着けるだけで日常の中に日本独自の美意識や技術を感じることができ、持ち主の感性と響き合うことで語ることのできるストーリーを持つ時計になります。
時計と持ち主の想いが響き合った時、その時計は単なるアイテムではなく「語ることのできるストーリー」として心に響き、自然と手に取りたくなる存在になるのです。
シチズン〝カンパノラ〟はコチラでもご紹介しています。↓
まとめ
2025年、自分に合った高級時計選びで大切にしたい3つのポイント。
・日常で活躍するGMT機能やワールドタイムなどの実用的な複雑機構を備えている
・ブランドが誇る伝統や洗練されたデザイン、匠の仕上げ技術を感じられる
・背景や哲学を備え、語ることのできるストーリーを持つ
高級時計は今や嗜好品を超え、人生に寄り添うパートナーのような存在。
2025年は「実用性・伝統美・語ることのできるストーリー」が揃った時計が、時間をより豊かに彩ります。
ぜひ、自分の価値観と響き合う1本との出会い、毎日を特別な日にしてくださいね。
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