はじめに
ロレックスは日本でも世界でも人気の高い時計ブランドとして知られていますが、様々なスポーツを支援していることをご存じですか?
スポーツ好きの人であれば、テニスやゴルフ、モータースポーツなどの試合でおなじみかもしれませんね。
今回は、スポーツの中からテニスをピックアップして、ロレックスとの関係やウィンブルドンダイアル(ウィンブルドン文字盤)と呼ばれる時計についてみていきたいと思います。
テニスの四大大会(グランドスラム)とロレックス

出典:(左上)ロレックスとテニス – 全豪オープン | ロレックス®
出典:(右上)ロレックスとテニス – 全仏オープン | ロレックス®
出典:(左下)ロレックスとテニス – ウィンブルドン選手権 | ロレックス®
出典:(右下)ロレックスとテニス – 全米オープン | ロレックス®
テニスの四大大会。4つを合わせて「グランドスラム」ともいわれますね。
現在、ロレックスは4大会とも公式時計(オフィシャルタイムキーパー)を務めています。
オフィシャルタイムキーパーの役割は、競技に関するすべての時間の計測です。
●全豪オープン
グランドスラム初戦は南半球の夏・1月にオーストラリア(メルボルン)で開催。ハードコートで行われます。この大会で、大坂なおみ選手はグランドスラム優勝4回のうち2度優勝(2019年&2021年)しています。
●全仏オープン
5月~6月にフランス(パリ)で開催されます。グランドスラム大会において、クレー(赤土)コートで行われるのはこの第2戦目だけ。クレーで他を寄せ付けない強さを持つナダル選手は「クレーキング」の異名を持っています。
●ウィンブルドン選手権(全英オープン)
7月にイギリス(ロンドン)で開催されるグランドスラム3戦目。唯一グラス(天然芝)コートで行われ、芝のコートで圧倒的な強さを見せた元選手・フェデラー氏の別名は「芝の王者」。「テニスの聖地」といわれる伝統ある大会で、白いテニスウェアで行われるのが特徴的です。
●全米オープン
グランドスラム最終戦は、8月~9月にアメリカ(ニューヨーク)で開催。ハードコートで行われます。錦織圭選手が準優勝(2014年)した大会として知られています。大坂なおみ選手の4回のうち2度の優勝(初優勝2018年&2020年)もこの大会。
ロレックスが四大大会のオフィシャルタイムキーパーを務めた年数は、ウィンブルドン(1978 年~)、全豪オープン(2008 年~)、全米オープン(2018年~)、全仏オープン(2019年~)と、ウィンブルドンが最長。
テニス観戦歴が長い人にとっては、テニスの聖地=ウィンブルドン=ROLEXというイメージがつながっているのではないでしょうか。
以前は全仏オープンでロンジン、全米オープンで日本ブランド・シチズンなどが公式時計に採用されていた時期もありました。
テニスは試合の経過時間(時計)がテレビ中継などにたびたび映るため、オフィシャルタイムキーパーを自然と目にすることになりますね。
今年のグランドスラムはすべて終了しましたが(最終戦「全米オープン」8/28~9/10)、ロレックスはグランドスラム4大会のオフィシャルタイムキーパーのほかにも、男女のメジャー大会、国際的な団体戦のパートナーも務めるなど数々の大会を支えています。
▶その他スポーツの公式時計についてはこちら
「オメガとスポーツ大会の公式時計(オフィシャルタイムキーパー)」 (2023.07.19 記事リンク)
「FIFAワールドカップサッカーとウブロ」 (2023. 記事リンク)
ロレックスのテスティモニー、フェデラー

出典:(左・右)ウィンブルドン2021 |ロレックスとテニス |ニュースルーム

ロレックスはスポーツの大会だけでなく、才能に溢れたアーティストやアスリートに対しても活動の支援を行っています。彼らのことはロレックス独自の呼び方で「テスティモニー」といわれます。
テニス界を長く牽引した「芝の王者」ロジャー・フェデラー氏もロレックスのテスティモニーのひとり。
2022年に現役を引退しましたが、多くの記録を残し、テニスコート内外でも品格ある言動で知られる世界的なスーパースターです。
フェデラー氏の現役時代のテニス界の盛り上がり、フェデラー氏・ナダル選手・ジョコビッチ選手・マレー選手の「BIG4」対決や、「BIG4」と何度も対戦した錦織選手の活躍などは特に印象的でしたよね。
フェデラー氏は長年ロレックスのアンバサダーであり、優勝トロフィーを受け取る際もよくロレックスの腕時計をはめていたため、フェデラー=ROLEXというイメージの人も多いのではないでしょうか。
ウィンブルドンダイアル(ウィンブルドン文字盤)とは?
最後に、「ウィンブルドン」という愛称を持つ時計をご紹介します。
1945年に初めて登場した「デイトジャスト」はロレックスの中でも代表的なシリーズですが、デイトジャストのスレートローマンの文字盤は通称「ウィンブルドンダイアル」と呼ばれています。
スレートローマンとは、文字盤がスレート(濃いグレー系)、インデックスがローマ数字(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ……)のもの。
同デザインのモデルが、ウィンブルドンの芝のコートとともにロレックス公式SNSなどに登場したことから、このニックネームがついたそうです。

出典:ロレックス デイトジャスト 41 ウォッチ:オイスタースチール&ホワイトゴールド – m126334-0021
こちらのモデルは41mmサイズの「デイトジャスト 41 オイスタースチール&ホワイトゴールド」(価格1,222,100円)。
ローマ数字のインデックスはブラック、縁取りがグリーン。緑はロレックスのコーポレート(企業)カラーですが、ウィンブルドンの芝の緑にも共通しますね。
スレート文字盤は以前「ダークロジウム」という色の名前で呼ばれていたため、ダークロジウムの呼び方になじみがある人もいるかもしれません。
デイトジャストには36mmと41mmのメンズサイズがありますが、同じスレートローマンでもサイズやブレスレットのカラーが異なると印象も変わってきます。
色々なウィンブルドンダイアルの時計を探してみるのも楽しいのではないでしょうか。
まとめ
今回は、テニスとロレックスの関係や、ウィンブルドンダイアル(ウィンブルドン文字盤)の時計についてみてきました。
ロレックスには「ウィンブルドン」の他にも様々な愛称が付いた時計があります。ニックネームからロレックスの時計を探してみたい方はこちらをご覧ください。
▶「時計のニックネーム ロレックス編」(2023.03.08 記事リンク)
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