超有名サッカー選手を虜にする高級腕時計
アメリカの経済誌『フォーブス』は、毎年世界のスポーツ選手を年収順にリストアップした「スポーツ選手長者番付」を発表しています。興味のある方もいるかと思いますが、ここ数年は、サッカー選手がトップ3を独占する、ということも珍しくなくなりました。
なかでもクリスティアーノ・ロナウドとリオネル・メッシの両選手は、毎年のようにトップ3に名を連ねていますが、ロナウドが初めてトップ3に入ったのは2014年、メッシは2016年のことでした。
このうち“2014年”という年にスポットを当ててみると、特に時計ファンにとっては興味深い事実が浮かび上がってきます。この年サッカーの世界で年収トップ3になったのは、ロナウド、メッシ、そしてズラタン・イブラヒモヴィッチなのですが、このうちメッシとイブラヒモヴィッチには、「ある腕時計を愛用している」という共通点がありました。
それが、世界三大時計ブランド(雲上ブランド)の一つパテック・フィリップの「ノーチラス」なのです。
ノーチラスの魅力とは
パテック・フィリップ社が掲げるコンセプトに「ウェットスーツにもタキシードにもマッチする時計」というものがあります。
ノーチラスは、その防水性能の高さだけでなくフォーマルな場面にもマッチする上品さも併せ持っており、パテック・フィリップ社のコンセプトを体現するものとして、まさしく同社を代表する腕時計と言えるでしょう。
ノーチラスの最大の特徴は、何と言ってもその洗練されたデザインにあります。

(出典:https://x.gd/l5oZh)
ノーチラスのベゼルは、丸みを帯びた八角形型。このデザインは他の腕時計ではそうそう見ることができません。また、薄型の時計であるため着け心地も抜群です。
さらに水中のような暗い場所でも時刻の確認がしやすいよう、針とインデックスのデザインはシンプルなものを取り入れています。その上、夜行塗装を施すなど実用性も追求されています。
「ノーチラス」の誕生
『海底二万里』というタイトルの小説があります。1870年、フランスの作家ジュール・ヴェルヌによって発表されたものです。
この物語はネモ船長という人物によって建造された当時最新鋭の潜水艦が繰り広げる海洋冒険アドベンチャーなのですが、その潜水艦の名前が「ノーチラス号」なのです。
ノーチラスが初めて製造されたのは1976年のこと。デザインを手掛けたのは、“時計界のピカソ”の異名を持つ伝説の時計デザイナー、ジェラルド・ジェンタです。
ジェンタが新たな時計のモチーフとして選んだのは、船の窓として取り付けられている舷窓でした。時計に高い防水性能を持たせるため、彼は当時多くの船で採用されていた舷窓の開閉構造を時計に応用します。
その結果編み出されたのが、ケースと裏蓋を一体化させた部分の2つのパーツに分けて製造し、それらの両サイドにヒンジを設け、そのヒンジをビスで固定するという方法でした。これにより、新たな時計はケースの薄さを保ったまま高い防水性能を得ることに成功したのです。
ジェンタの手によって生み出されたその時計は、力強さと堅牢さを兼ね備えた独特のスタイルを有していました。それがあたかも海中を航行する潜水艦の窓のようであったことから、潜水艦ノーチラス号にちなみ「ノーチラス」と名付けられることとなったのです。
ノーチラスの「その後」
ノーチラスはステンレススティール製のラグジュアリー・スポーツウォッチとして大人気を博し、パテック・フィリップの中核的モデルとなっていきました。その人気は凄まじく、ステンレススティール製の時計であるにもかかわらず、数千万円単位の価格がつけられることもザラでした。
ステンレススティール製の時計でありながら雲上ブランドの代名詞のような存在となってしまったノーチラス。そんな状況を苦々しく思っていたのが、パテック・フィリップの社長ティエリー・スターンでした。
2021年、パテック・フィリップ社はノーチラスの製造を中止するという決定を下しました。最後の限定版として発表されたのは、Ref.5711のティファニーブルーダイヤルモデル。同年12月、オークションに出品されたそのうちの1本は、650万ドル(約7億3,800万円)という金額で落札されたのでした。
こうしてその歴史に幕を下ろしたかにみえたノーチラスですが、パテック・フィリップは2022年10月、Ref.5711の後継となる新型モデル「Ref.5811/1G」を発表しました。

(出典:https://x.gd/4ceSl)
新型ノーチラスは、すべてホワイトゴールド製。これが意図するのははたして何なのでしょうか?今後のパテック・フィリップの動向に注目です。
時計修理の近江屋では高級時計、アンティーク時計、ヴィンテージ時計の他、掛け時計など腕時計を中心に幅広く時計修理を承っております。
高級時計の王道である「ロレックス」や「ロレックスのアンティーク時計」も数多く修理してきた実績も抱えております。
その他、カルティエ、オメガ、タグホイヤー、エルメス、IWC、ヴァシュロン・コンスタンタン、ジャガールクルト、ダンヒル、パネライ、ピアジェ、ボーム&メルシェ、ロジェ・デュブイ、ウブロ、ゼニス、グラスヒュッテ、ジャケ・ドロー、ティソ、ハミルトン、ブランパン、ブレゲ、ラドー、ロンジン、ショパール、ハリーウィンストンなど、長年培ってきた技術で、どんな古い時計でも、どんなブランドでも修理・オーバーホールなどのメンテナンスを承ります。
部品がない、部品が生産されていないなど、アンティークやヴィンテージなどの古い時計の修理もお任せ下さい。
名古屋市昭和区にある時計修理サロンの他、百貨店事業部として百貨店様の時計修理コーナーでも高級ブランドの時計修理も承っております。
名古屋で信頼できる時計修理のお店をお探しの方は、ぜひ近江屋までお気軽にご相談ください。