はじめに
世界中にファンがいる高級時計、様々なコラボレーションが発表されていますが、日本ではアニメや映画コラボが多いイメージがあります。
実は、アートや美術、建築家とのコラボも多くあるのです。
今回は、日本を代表する現代美術家・建築家など、日本人アーティストとのコラボをご紹介します。
宮島達男×ブルガリ
(出典/宮島達男スタジオhttps://tatsuomiyajimastudio.com/?page_id=1747)
宮島達男は東京都出身の現代美術家です。LEDで作られた1〜9の数字が、それぞれ異なるスピードで明滅するデジタルカウンターを使用した作品が有名です。
0は表示されず暗転するので、刻まれていく数字が生と死を表しているようにも見えます。
東京都現代美術館に所蔵されている作品には1728個のデジタルカウンターが使用されています。
また瀬戸内国際芸術祭で直島にて発表された家プロジェクト「角屋」 “Sea of Time ’98 “は島民と作り上げるプロジェクトで、125個のデジタルカウンターのスピードは島民の思い思いのスピードに設定されています。
2018年には1998年にスピードを設定された方々ご本人と、故人となられた方々の代わりに血縁者の方が再設定し継承しています。
命がなくなっても繰り返し時を刻みつづける作品とブルガリのコラボ、どのようなコラボレーションを果たしたのでしょうか。
2021年 ブルガリ オクト フィニッシモ 宮島達男 日本限定モデル
参考記事 https://www.gressive.jp/brand/bvlgari/news/245715
(出典ブルガリ公式 https://www.bulgari.com/ja-jp/)
デジタルの数字で文字盤がくり抜かれ、時計の内部構造が見えることで変化する数字を連想してほしいという宮島達男の思いがこめられたデザインです。
くり抜かれたオクト フィニッシモ ミニッツリピーターは限定3本、セラミック、チタニウムはデジタルの数字がレーザーテクスチャリング加工により型押しになっているモデルで、各120本限定で発売されました。
いずれも裏側がシースルーになっており宮島のサインがはいっています。
宮島の作品はデジタル数字を刻み続けますが、デジタル数字の中に歯車が回転し続ける様は、腕にある無限の時間を体感するコンセプトとなっており、時に対するストイックさが如実に出たコラボとなっています。
村上隆x HUBLOT
村上隆は「スーパーフラット」として、日本のアニメやオタク文化を日本画や浮世絵と結びつけ、シルクスクリーンのプリントを幾重にも重ね平らなマチエール表現で活躍している現代美術家です。
DOB君くんや笑顔が特徴的なフラワーなどのキャラクターも生み出し、Louis Vuittonとのコラボで発表されたカラフルなモノグラムはLouis Vuittonの歴史を変えたと言われるほど爆発的なヒットを生み出しました。
そんなアート界からもブランド市場からも注目度が高い、村上隆のウブロとのコラボはどんなものでしょうか。
即完売!クラシック・フュージョン タカシムラカミ オールブラック
参考記事 https://www.gressive.jp/tokimegu/2021/brand/hublot/06.html
参考記事 https://j-prime.jp/archives/2343/
(出典ウブロ公式 https://www.hublot.com/ja-jp/partnerships/takashi-murakami)
2021年に発表されたウブロと村上隆氏との初のコラボレーションモデル「クラシック・フュージョン タカシムラカミ オールブラック」は、限定200本がたった一日で完売。花びら部分にはブラックダイヤモンドはなんと456個!顔部分には107個!も使用されており、なんと花びら部分が回転するという見た目のインパクトも仕掛けも驚きの、村上隆のクリエイティビティが発揮されています。
クラシック・フュージョン タカシムラカミ サファイア レインボー
待望の第2弾は、サファイアクリスタルを使用したケースと第一弾と打って変わって透明のベゼル。回転する花びら部分は、グラデーションに配置されたレインボーカラーのストーンが敷き詰められています。ルビー・ピンクサファイア・オレンジジサファイアなど貴重な宝石が487個!取り付けられ、お値段は¥ 12,254,000(税込)、世界限定のこのキュートで絶大なインパクトを放つ100本は瞬く間に完売したそうです。
クラシック・フュージョン タカシムラカミ ブラックセラミック レインボー
2023年の第4弾では、限定13本。そのうち12本は、2022年4月にウブロと村上隆氏のコラボレーション第3弾として発行された324点のNFT(代替不可能なデータ)作品を一つは持っていないとアクセスできないプラットフォームにて限定発売されました。NFT市場を活性化させるなど、新たなるマーケットさえ生み出していく独創的なタイムピースで、喉から手が出るほどほしいコレクション
性も兼ね備えています。
いずれも注目度抜群です!!
安藤忠雄×ブルガリ
安藤忠雄の作品
撮影:荒木経惟(出典 安藤忠雄事務所 http://www.tadao-ando.com/profile/)
安藤忠雄は日本を代表する建築家で、コンクリート打ちっ放しの建築を主にベネッセアートサイト直島をてがけ、地中美術館やホテルなどを設計しています。他に「光の教会」や、「住吉の長屋」などの住宅、ピューリッツァー美術館の設計も代表的な作品です。光を巧みに取り込むことによって、安価なコンクリートをまるで静寂さと美しさをもった高級素材のように魅せています。
1995年には建築界のノーベル賞と言われる「プリツカー賞」を受賞しており、世界的な評価を得ています。
安藤ファンが注目するブルガリとのコラボ時計とはどんなものでしょうか?
安藤忠雄×ブルガリ オクト フィニッシモ オートマティック
参考記事 https://www.gressive.jp/brand/bvlgari/news/193778
ベースは宮島達男氏と同じ、オクト フィニッシモ オートマティック。
2019年、「アインシュタインが一般相対性理論を発表してから100年、ブラックホールの撮影に成功」というニュースが発表され、それにインスパイアされた安藤氏。
ブラックホールをコンセプトに、秒針を中心に渦を巻く螺旋を「永遠なる時間」としてデザインしています。針は隙間があり、光と陰が移ろう安藤建築を反映しているようです。
平面が平たくなりすぎないよう素材感を殺さないように、絶妙な調整が施されています。
安藤忠雄氏曰く、「時計の周辺から秒を刻む中心に向けて渦を巻き、次第に深みに見えなくなるといったイメージ」だそうです。限定200本。¥1,800,000。
安藤建築らしいコンクリートカラーに、ミニマルな建築的デザインを施したようなデザインのモデルは、現在完売しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
アートと時計を両方楽しめるコラボウォッチは、宮島達男、村上隆、安藤忠雄それぞれの作品を映し出しコレクターの心をくすぐるものばかりでした。
時計やアートを通じて、新しい視点を得られるのも面白いと思いますよ!
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