2025年の時計トレンド:伝統と革新が交差する時代へ

ブランド紹介
ブランド紹介基礎知識時計豆知識

時計業界は常に進化を続けていますが、2025年は「伝統」と「革新」が交差する重要な年になりそうです。
高級時計市場では、クラシックなデザインの復活や最新技術を取り入れた新素材の活用が進み、個性的な小規模ブランドの躍進も見逃せません。
また、オーデマ ピゲの創業150周年、ブレゲの250周年、ロレックスの120周年など多くの名門ブランドが節目の年を迎えています。
各ブランドが新作の発表や限定モデルのリリースを発表し、ロレックスも周年記念ウォッチが期待されています。

今回は、2025年の時計トレンドについて詳しくご紹介します。

クラシックデザインの復権

近年はラグジュアリースポーツウォッチが主流でしたが、2024年頃からクラシカルなデザインの時計が再び注目を集めています。
特に、スリムなケースとエレガントな文字盤を持つ「ドレスウォッチ」の人気が高まっており、伝統的なスタイルの時計が再び注目されています。

シンプルでクラシックなデザインは、スーツスタイルやフォーマルな場面との相性が抜群。
特に、シンプルな3針時計やローマ数字インデックスを採用したモデルは、2025年のトレンドを象徴する存在となるでしょう。

シリコン素材の普及

2025年は「シリコン革命」とも言える年になりそうです。
1970年代に発明された「ヒゲゼンマイ」。
長い歴史の中でより良いものを製造するため、1970年代後半には「シリコン製のヒゲゼンマイ」が発明されました。
「シリコン製ヒゲゼンマイ」は耐磁性や耐衝撃性に優れ機械式時計の精度を大きく向上させることから、オメガなどの高級時計ブランドが採用。
その後、高級時計の各ブランドは独自の「シリコン製ヒゲゼンマイ」の特許を持ち日々研究を重ねています。

シリコン素材の主なメリット
耐磁性の向上:スマートフォンや電子機器の影響を受けにくい
耐衝撃性の強化:衝撃による精度の低下が少ない
摩耗の軽減:長期間の使用でも部品が劣化しにくい

シリコン技術が高まり、シリコン製ヒゲゼンマイを採用している時計ブランドは現在でも多数存在していますが、時計にとって大切な部品のため今後もたくさんの時計ブランドが採用することで械式時計全体の性能向上が期待されています。

スモールブランドの躍進

近年、InstagramやYouTubeなどのSNSを活用し、大手ブランドに依存しない小規模な時計メーカーが急成長していて、独自のデザインと職人技を融合させたブランドが注目を集めています。

注目の独立系ブランド
F.P.ジュルヌ:1999年に設立したスイスの独立系高級時計ブランド。
伝統的な時計製造技術と革新を融合させたハンドメイドの機械式時計を製造しています。
https://fpjourne.co.jp/ja/

MINGMING:2017年に写真家「ミン・ティエン」によって設立されたマレーシア発の高級時計ブランド。
洗練されたデザインと高品質なスイス製ムーブメントで、現代的かつ芸術的な魅力を放ちます。
https://www.ming.watch/

Laurent Ferrier:元パテックフィリップの時計師である「ローラン・フェリエ」が2010年に創業したスイス独立系の高級時計ブランド。
高精度で長時間のパワーリザーブを実現した時計はクラシックな美しさと最新技術が見事に調和しています。
https://laurentferrier.ch/products/classic-auto-horizon?variant=55368239612278

KUOE:2020年に京都で設立された新鋭の国産時計ブランド。
日本製ムーブメントを採用したクラシックなデザインの時計は、1万円台からという手頃な価格で高品質な時計を提供しています。設立から間もないKUOEですが既に100ヶ国以上で展開されています。

KUOEについてはコチラでもご紹介しています。

これらの時計ブランドの個性的なデザインと少量生産の希少性は、時計愛好家の心をつかんでおり今後もこうした独立系ブランドの人気は高まりそうです。

機械式時計の再評価

スマートウォッチやクオーツ時計の普及が進む中で、逆に「機械式時計の魅力」が再認識されています。
特に、若年層を中心に「アナログの美しさ」や「長く使える価値」に魅力を感じる人が増えており、機械式時計の需要は拡大しています。

機械式時計が支持される理由
職人技と伝統の価値:職人技が光る精密な部品と一生モノとしての魅力
修理・オーバーホールが可能:メンテナンスをしながら長年愛用できる安心感
時計を通じた自己表現:芸術品としての魅力とステータスシンボルとしての存在感

また、ヴィンテージ時計市場も勢いを増しており、過去の名作が再び脚光を浴びています。
例えば、オメガの「スピードマスター ムーンウォッチ」やロレックスの「サブマリーナ」などのヴィンテージモデルは、コレクター市場での価値が高まっています。

2025年の注目の新作時計

2025年は、多くのブランドが記念すべき節目を迎える年です。
各ブランドが特別な限定モデルを発表する可能性が高いでしょう。

スイスの高級時計ブランド、オーデマ ピゲは2025年に創業150周年を迎え、この節目を記念して新たな永久カレンダーモデルを発表しています。​
同社は1978年に最も薄い永久カレンダー機能を搭載したモデルでコンプリケーションの世界に再び参入した歴史があり、今回の新作はその伝統を受け継ぐものとなっています。
また、ブレゲは生誕250周年を記念して世界限定300本のレギュレーターウォッチを発表。
ロレックスは120周年を迎えますので特別な限定モデルを発表する可能性が高いでしょう。

アニバーサリーイヤーを迎えるブランドの新作は、時計ファンなら必見。楽しみですね。

まとめ

2025年の時計業界は、「伝統」と「革新」が融合する年になります。
クラシックデザインの復権、シリコン素材の普及、小規模ブランドの躍進、機械式時計の再評価など、多様なトレンドが共存する時代へと突入しています。
これから時計を購入しようと考えている方は、これらのトレンドを参考にしながら自分のライフスタイルに合った一本を見つけてみてはいかがでしょうか。


時計修理の近江屋では高級時計、アンティーク時計、ヴィンテージ時計の他、掛け時計など腕時計を中心に幅広く時計修理を承っております。

高級時計の王道である「ロレックス」や「ロレックスのアンティーク時計」も数多く修理してきた実績も抱えております。
その他、カルティエ、オメガ、タグホイヤー、エルメス、IWC、ヴァシュロン・コンスタンタン、ジャガールクルト、ダンヒル、パネライ、ピアジェ、ボーム&メルシェ、ロジェ・デュブイ、ウブロ、ゼニス、グラスヒュッテ、ジャケ・ドロー、ティソ、ハミルトン、ブランパン、ブレゲ、ラドー、ロンジン、ショパール、ハリーウィンストンなど、長年培ってきた技術で、どんな古い時計でも、どんなブランドでも修理・オーバーホールなどのメンテナンスを承ります。

部品がない、部品が生産されていないなど、アンティークやヴィンテージなどの古い時計の修理もお任せ下さい。

名古屋市昭和区にある時計修理サロンの他、百貨店事業部として百貨店様の時計修理コーナーでも高級ブランドの時計修理も承っております。
名古屋で信頼できる時計修理のお店をお探しの方は、ぜひ近江屋までお気軽にご相談ください。

タイトルとURLをコピーしました

Recruit.

時計専門の修理事業を営む当社にて、
時計修理業務をご担当いただきます。

   

Contact.

当社へのご質問、ご要望、ご相談等ございましたら、
お電話またはお問合せフォームにてご連絡ください。