文:株式会社近江屋 広報部
監修:大畑 博之(株式会社近江屋代表取締役・一級時計修理技能士)
はじめに
高級時計は、ブランドや機能だけではなく、ケースや文字盤の色によっても印象が大きく変わります。
2026年の高級時計市場では、過去の名作を思わせるヴィンテージデザインや、個性を表現できるカラー文字盤にも注目が集まっています。
なかでも存在感を増しているのが、グリーン・サーモン・バーガンディの3色。
これらのカラーは、各ブランドが持つ歴史や過去の名作を新しい素材や技術で表現する流れとも相性が良く、クラシックな雰囲気と現代的な個性を楽しめることが魅力です。
今回は、2026年に注目されている高級時計のカラーと、その魅力を象徴するモデルをご紹介します。
グリーンダイヤル|ヴィンテージ感と現代的な個性
グリーンは高級時計の文字盤でも存在感を高めているカラーの一つ。
ブラックやブルーとは異なる、自然を思わせる落ち着いた色合いも魅力です。
2026年は深みのあるグリーンなど、ヴィンテージデザインと調和するダイヤルにも注目が集まっています。
パネライ ラジオミール

パネライ ラジオミール
1930年代のイタリア海軍向けのモデルをルーツとするラジオミールのクラシックなデザインに、グリーンサンブラッシュ仕上げの文字盤を組み合わせたモデル。
歴史を感じさせるデザインとグリーンが調和し、クラシックな雰囲気の中に現代的な個性を感じさせます。
ロレックス GMTマスターII(グリーンセラミック)

ロレックス GMTマスターII(グリーンセラミック)
1950年代に誕生したパイロット向けのGMTウォッチの伝統を受け継ぐGMTマスターⅡ。
長年培われてきた実用性や堅牢性を保ちながら、グリーンとブラックのセラクロムベゼルで新たな表情を加えています。
サーモンダイヤル|ヴィンテージウォッチを思わせる上品なカラー
サーモンダイヤルは、ピンクゴールドやシャンパンを思わせる温かみのある色合いが魅力。
華やかさと落ち着きを兼ね備え、上品に個性を演出できます。
サーモンダイヤルが人気になった背景の一つに、ヴィンテージウォッチへの再評価があります。
過去のクラシックウォッチに見られる温かみのある文字盤が、現代の高級時計でも取り入れられています。
パテック・フィリップ カラトラバ

パテック・フィリップ カラトラバ
カラトラバは、1932年に誕生したパテック・フィリップを代表するクラシックウォッチ・コレクション。
6196P-001は、プラチナケースに温かみのあるローズゴールド系のオパーリンダイヤルを組み合わせ、ヴィンテージを思わせる雰囲気と、高級時計ならではの品格を備えています。
A.ランゲ&ゾーネ ランゲ1パーペチュアルカレンダー

A.ランゲ&ゾーネ ランゲ1パーペチュアルカレンダー
左右非対称でありながら美しく調和した独創的な文字盤デザインが特徴。
サーモン系のダイヤルが精密な仕上げや立体的なディテールをより引き立て、伝統的な時計製造の中に独自の個性を感じさせる一本です。
バーガンディダイヤル|往年のスポーツウォッチを思わせる深みのあるカラー
ワインレッドやボルドーを思わせるバーガンディも、2026年の時計市場で注目を集めるカラーのひとつ。
深みのある色合いには落ち着きや品格があり、グリーンやブルーとは異なる成熟した印象を与えます。
近年は、過去のスポーツウォッチを思わせるヴィンテージデザインにも注目が集まっており、当時の意匠に新しい素材や技術、カラーを組み合わせたモデルも見られます。
チューダー ブラックベイ58 Burgundy

チューダー ブラックベイ58 Burgundy
1950年代のチューダーダイバーズウォッチをルーツとするブラックベイ58。
バーガンディカラーの文字盤とベゼルに、ドーム型風防などヴィンテージ感のあるディテールを組み合わせ、クラシックな雰囲気の中に個性を加えています。
ヴァシュロン・コンスタンタン オーヴァーシーズ ディープレッドダイヤル

ヴァシュロン・コンスタンタン オーヴァーシーズ ディープレッドダイヤル
1970年代に登場したラグジュアリースポーツウォッチ「222」を思わせるデザインが特徴のオーヴァーシーズ。
深みのあるディープレッドの文字盤がスポーティーなデザインに落ち着いた高級感を加え、歴史あるコレクションに新しい表情を与えています。
なぜ2026年はこの3色が注目されている?
グリーン、サーモン、バーガンディに共通するのは、過去の名作を思わせる色合いを現代の時計で楽しめること。
ブランドの歴史やデザインを、新しい素材・技術・カラーで表現する〝ヴィンテージ回帰〟の流れとも重なり、これらのカラーが注目される理由の一つとなっています。
ヴィンテージデザインの魅力をより深く知るなら、腕時計がどのような歴史を経て現在の形になったのかにも注目したいところ。
腕時計の歴史や軍用時計との関わりについて、こちらのコラムで詳しくご紹介しています。

カラー文字盤の高級時計を長く楽しむために
カラー文字盤の高級時計は、デザインだけでなく、文字盤の美しい色味を長く保つためのケアも大切です。
機械式時計は使用するうちに潤滑油が劣化したり、内部部品が摩耗したりするため、定期的な点検やオーバーホールをおすすめします。
また、カラー文字盤は強い紫外線や直射日光に長時間さらすと、文字盤の仕上げや素材によっては色味が変化する可能性があります。
湿気や水分も変色やシミ、部品の腐食につながるため、注意が必要です。
お気に入りのカラー文字盤を長く楽しむためにも保管環境に気を配り、定期的なメンテナンスを心がけましょう。
近江屋では状態を丁寧に確認し、最適な修理内容をご提案しております。
時計に関するお困りごとがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせはコチラから
実際の修理事例についても、Achieve.(実績紹介)でご紹介しております。
まとめ
2026年に注目されるグリーン・サーモン・バーガンディは、ヴィンテージの魅力と現代的な個性を楽しめるカラーです。
デザインだけでなく、適切な保管や定期的な点検、必要に応じたオーバーホールを行いながら、お気に入りの一本を長く楽しみたいですね。
弊社では、ロレックスやカルティエをはじめとした高級時計の修理・オーバーホールを承っております。
今回ご紹介したブランド時計についても多数の修理実績があり、モデルごとの構造や特性を踏まえた対応が可能です。
特に本記事でご紹介したような高級時計は、定期的なメンテナンスが大切です。
アンティークモデルやヴィンテージ時計、部品供給が終了している個体についても、状態に応じた最適な修理方法をご提案いたします。
名古屋で時計修理やメンテナンスをご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
プロフィール
大畑 博之(おおはた ひろゆき)
1938年創業の時計修理会社「株式会社近江屋」代表取締役、個人向け高級時計修理ブランド「e-tokimemte(イートキメンテ)」も運営。ロレックスをはじめ高級時計の修理実績多数。一級時計修理技能士。











