ドイツの至宝、ランゲ&ゾーネの時計がすごい!魅力を徹底解説

ブランド紹介
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ドイツの至宝 ランゲ&ゾーネ

A.ランゲ&ゾーネは高級腕時計ブランドの中でも特別な、独自の地位を築いています。
ヒゲゼンマイから手作りの完全マニュファクチュールで、1モデルにつき1つのムーブメントを開発するという徹底したこだわり。
イチから手作りのムーブメントだからこそ実現できる独自性の高い文字盤デザイン。
製造に手間がかかるため流通量が多くないという事情もあり、簡単には手に入らない特別な時計です。
そのため一般的な知名度はロレックスやオメガのほうが上ですが、時計好きの間では「次に欲しい時計」「憧れの時計」として認知されています。

2022年5月には、端正かつ個性的な文字盤デザインが魅力の「ランゲ1」のラージサイズ「グランド・ランゲ1」が10年ぶりにリニューアルし販売開始。
6月にはランゲ初のスポーティーウォッチ「オデュッセウス」のチタン製モデルを、9月には製作数50本の限定モデルリヒャルト・ランゲ・ミニッツリピーターの発売を予定しています。

今回はそんなA.ランゲ&ゾーネの魅力をご紹介したいと思います。

基礎情報

ランゲ&ゾーネはドイツの時計メーカーです。正式名称は「A.ランゲ&ゾーネ」で、Aは発音しません。
様々な時計メーカーの中でも技術力やブランドを高く評価され、パティックフィリップ、オーデマ・ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタンにランゲとプレゲを足して「世界5大時計」と数えられることもあります。この世界5大時計のうち、スイス以外のメーカーはランゲのみです。

創業は1845年と古いのですが第二次世界大戦でドイツが東西分裂し、東側(グラスヒュッテ)の時計メーカーであるランゲは国営化され、ランゲの事業継承者ウォルター・ランゲ氏が西側へ亡命したことで約40年の休眠状態へ。
その後、ベルリンの壁崩壊、翌年のドイツ東西統一によってウォルター・ランゲ氏は再びグラスヒュッテに戻り、新生ランゲ&ゾーネを設立。
1994年に「ランゲ1」「サクソニア」「アーケード」「トゥールビヨン プール・ル・メリット」の4モデルを発表し、その完成度の高さでプレスリリースの場に集まった人々を圧倒させました。
特に「ランゲ1」は発表以来、今に至るまでランゲの顔として愛好家に親しまれています。

ランゲの時計のすごいところ

計算されつくした無秩序 ランゲ1の文字盤がスゴイ!

出典:https://www.alange-soehne.com/ja/timepieces/family-lange1

ランゲの顔である「ランゲ1」は、一目見たら忘れられないパーツ配置の文字盤が特徴です。
一見ランダムに配置されているのかと思われますが、本当にランダムではここまで端正にはなりません。
ランゲ1の文字盤からは、端正で、整いすぎているような印象すら受けます。
それはなぜかというと、文字盤のデザインに実は規則性があるからです。
中央からずれた位置にあるオフセンターダイアル、スモールセコンド、通常の3倍の大きさがあるアウトサイズデイト、これらは直線で結ぶと正三角形になるように配置されています。
またダイアルとアウトサイズデイトはデザインを美しくする比率「黄金比」に基づいてアレンジメントされています。
そういった配置はもちろん、針やインデックスやダイアルの色など、パーツの美しさも含めて完成されているのです。

オフセンターダイアル、スモールセコンド、アウトサイズデイト、さらにドイツ語表記のパワーリザーブインジゲーターといった要素を限られた大きさの文字盤に、これほど見事に収めたデザインはランゲ1を置いて他にはないと言えるでしょう。


1モデルにつき1ムーブメント 時計作りへの強いこだわり


ランゲの強いこだわりの一つに「1モデルにつき1つのムーブメントを開発する」というものがあります。
通常ならば機能が同じであればムーブメントは使いまわすことが多いです。例えばロレックスのシードュエラーとデイトジャスト41は同じCal.3235というムーブメントが搭載されています。キャリバーナンバーが異なっていても、ベースは同じであることが少なくありません。
しかしランゲは1つのモデルにつき1つのムーブメントを開発します。ランゲ1にはランゲ1の、サクソニアにはサクソニアのムーブメントを作るのです。
ランゲ&ゾーネには「カバレット」というレクタンギュラー(長方形)の腕時計があります。現在のレクタンギュラーケースの時計は、ラウンド型ケースに搭載する丸形ムーブメントを転用することが一般的です。
細長いケースに収めるために、男性用の時計でも女性用の時計のムーブメントを搭載することが多いのですが、ランゲ&ゾーネは理想の時計を作るためにわざわざ長方形のムーブメントを作成しています。

イチからムーブメントを開発するには莫大な手間と費用がかります。そのうえランゲでは時計を1度組み立てた後ばらして再度組み立て、精密な機構がちゃんと作動するかチェックしています。
洋銀という一度指紋がついてしまうと消すことができない繊細な素材を使用しての二度組工程がどれほど難しいことかは容易に想像がつくと思います。
こうしたムーブメントへのこだわりが理由で、ランゲの時計の流通量は少ないのです。

なぜそこまでしてムーブメント開発にこだわるかというと、ムーブメントをイチから作ることで他のモデルとは全く違う文字盤の時計を作ることができるからです。
時計のデザインはムーブメントに左右されます。歯車の先に繋がった針がこの位置にあるからダイアルは中央で、スモールセコンドはこの位置で、というように、ムーブメントが同じだとデザインに限りがあります。
そこでムーブメントをイチから作り、通常のムーブメントの使いまわしでは実現できない自由な文字盤を可能にしたことで、ランゲ独自のデザインが誕生したのです。

今回はA.ランゲ&ゾーネの時計の魅力について解説しました。ムーブメントへのこだわり、文字盤デザインのすごさ、ブランドの歴史など、魅力がたくさんありましたね。
次はA.ランゲ&ゾーネ2022年の新作についてご紹介します!


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高級時計の王道である「ロレックス」や「ロレックスのアンティーク時計」も数多く修理してきた実績も抱えております。
その他、カルティエ、オメガ、タグホイヤー、エルメス、IWC、ヴァシュロン・コンスタンタン、ジャガールクルト、ダンヒル、パネライ、ピアジェ、ボーム&メルシェ、ロジェ・デュブイ、ウブロ、ゼニス、グラスヒュッテ、ジャケ・ドロー、ティソ、ハミルトン、ブランパン、ブレゲ、ラドー、ロンジン、ショパール、ハリーウィンストンなど、長年培ってきた技術で、どんな古い時計でも、どんなブランドでも修理を承ります。

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