はじめに
四角いケースがクルッと反転する──。
この独特の仕掛けを見て心を動かされた方も多いのではないでしょうか。
ジャガールクルトの「レベルソ」は、ただの時計ではなく“遊び心と実用性”を兼ね備えた唯一無二の存在です。
裏返す楽しみ、両面に広がる世界、そして緻密なムーブメントの美しさ──。
そこには単なる時刻表示を超えた「ロマン」が息づいています。
本記事では、そんなレベルソの代表的な2つのモデル「トリビュート ジオグラフィーク」と「クラシック スモールセコンド」を中心に、その魅力をひも解いていきます。
レベルソ・トリビュート ジオグラフィーク

レベルソ・トリビュート ジオグラフィーク
レベルソと言えば、やはりカチッとやってクルっと文字盤を回転させて裏返せるあの独自の仕掛け。
アールデコ調の洗練されたデザインとともに90年以上愛され続けています。
これまで数多くのキャリバーや特許を生み出し、ケース裏面はエナメルや彫刻、ジェムセッティングで彩ることもできるなど、創造を映すキャンパスとしても大きな魅力を放ちます。
1930年代初頭。馬上で激しく行われる団体競技「ポロ」では、試合中の衝撃で風防が割れてしまうことが少なくありませんでした。
「時計を外さずプレーできないか」そんなポロ選手の声をきっかけに、ジャガールクルトの画期的な発明が生まれました。
1994年までは、レベルソは裏面が無地のモデルのみが展開されていましたが、同年に両面文字盤モデルが登場すると、その独自性から高い人気を集めるようになりました。
まず表面は通常通りの現在時刻を表示。
そして裏面にはワールドタイム表示複雑機構が備わっており、24時間表示のワールドタイムディスク(図で言うと地図の回りの外周)が回転して、ステンレススチール製ケース上に直接エングレービングで彫られた都市の時刻を示すのです。
例えば表面では東京の時刻、裏面ではロンドンの時刻を表示する、ということが可能になっています。
2都市の時刻が一度に分かる時計というのはたくさんありますが、それを2つの文字盤で実現するのはなんといってもレベルソの醍醐味ではないでしょうか。
また、この機構を操作すると何だか“メカ”を身に着けている感覚になります。
レベルソ・クラシック スモールセコンド
次は文字盤のないトラディショナルなレベルソ「レベルソ・クラシック スモールセコンド」のご紹介。

レベルソ・クラシック スモールセコンド
身に着けた状態で文字盤をカチッと操作してクルリと裏返すことができる「レベルソ・クラシック スモールセコンドですが、実際に裏返すシーンがあるのか疑問に思う方も多いのでは…。
実際には、裏面に自分のイニシャルを掘ったり、ペットの写真を彫り込んだりするオーナーも少なくありません。
特にペットの写真はスイスの本社に送り、職人の手によってエングレービングが施され、色彩表現まで加えることが可能だといいます。その仕上がりは、思わず息をのむほど美しいものになるそう。
もちろん、裏面になにも施さずシンプルに楽しむ選択もあります。
彫っていない場合は、普段裏返すことはないかもしれませんが、それでも、ケースをカチッと操作し、クルっと文字盤を回すこの機構自体にロマンと価値がありますね。
独自のマニュファクチュール、ジャガールクルトの芸術ムーブメント
次にご紹介するのは、レベルソ・クラシックのムーブメント。

通常の時計のムーブメントは丸形ですが、長方形の文字盤にあわせてムーブメントもオーバル型に。
ジャガールクルトはムーブメント製造において、時計業界内では最高級の評価を得ているブランドで、「技術屋」とも評されています。
全ての時計のダイアルやケースのみならず、ムーブメントまで自社で製造している、真のマニュファクチュールといえます。
1994年製のムーブメントは両面文字盤を実現した画期的な設計で、驚くほど小さな部品が精巧に噛み合い動いている様子はまさに時計の芸術です。
まとめ
今回はジャガールクルトのメンズモデルをご紹介しました。
両面文字盤を備えたモデルは存在感があり、クラシックでありながら芯の強さを感じさせます。
一方で、シンプルなクラシックモデルには、長く寄り添える落ち着いた魅力があります。
いずれも“時を知るための道具”を超えて、身につける人の個性や価値観を映し出す一本。
だからこそ、一度手にした人の心をつかんで離さないのだと思います。
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