時計全般の概要

基礎知識
基礎知識

時計の基本知識

時計に関してある程度の知識を知っているだけでも興味深い発見があるものです。
これから、特にブランドごとに、どんな特徴を持っているのかということや、その時計の歴史等について取り上げていきたいと思います。
時計に興味を持っている人も、そうではない人も、知っていて決して損はないのではないでしょうか。ここではまず、時計の基本知識からはじめてみたいと思います。

はじめに

持つ人の「センス」や「人柄」が問われるからこそ、恥ずかしくない1本を持っておきたい名刺代わりの高級腕時計とはよく言われています。(営業マンとかはブランドなど意識する部分かも)

もちろん、それほど時計にはこだわらない人もいますし、今はスマホがあるから特にいらないと思っている人も多いかもしれません。

しかし、時計に関してある程度の知識を知っているだけでも興味深い発見があるものです。

これから、特にブランドごとに、どんな特徴を持っているのかということや、その時計の歴史等について取り上げていきたいと思います。

時計に興味を持っている人も、そうではない人も、知っていて決して損はないのではないでしょうか。

ここではまず、時計の基本知識からはじめてみたいと思います。

時計の特性を決める「3つの基本スペック」

▶その【1】防水性能

腕時計はケースやリューズ、パッキンなどにさまざま工夫を凝らして防水性を確保しており、その性能の限界地を示しているのが「防水性能」表示です。

一般的には3~5気圧程度のものを「日常生活防水」、それ以降は10気圧や100m単位で表記&区分されているので、その内容はキチンと覚えておきたい重要ポイントです。

・日常生活防水

一般的に30~50mと表示される範囲の防水性能です。

30m防水とあっても実際に30mまで潜水できるということではなく、具体的には小雨の中で傘を差して歩いたり、うっすらと汗をかいたりする程度では対応可能な防水性なので注意しましょう。

シンプルで薄型なドレス系や、複雑機構系モデルにはこのタイプが多いです。

・10気圧防水(100m防水とも表示)

フィッシングやボートなど、ライトなマリンスポーツに対応可能ですが、水泳や海水浴など腕に大きな水圧が掛かるシーンには注意が必要です。

ラグジュアリー性とスポーツ性のバランスが取れたモデルに採用されることが多く、軽量でタウンユースにも優れた特性を持っているといえます。

・20気圧防水(200m防水とも表示)

ダイビングやサーフィン、水泳など、ハードなマリンスポーツにも対応が可能な防水性能です。

このクラスの防水性を持つモデルだと、リューズや裏ブタは機密性と防水性を確保するためにネジ込み式構造を採用していることが多く、ガラスやケースも肉厚構造が多く採用されています。

・30気圧防水以上

(ガラスやケース、パッキンなどを特に分厚く、頑強にした特殊プロ用ダイバーズ)

マリンスポーツ全般に安心して使用できるので、ダイビングやサーフィン、ヨットレースなどのプロなどもこのタイプを使用しています。

ヘリウムガス・エスケープバルブを装備することで、飽和潜水に対応可能なモデルも数多くあります。

▶その【2】ケース&ブレス素材

腕時計-素材の種類のこと。定番のSSをはじめ超軽量のチタンなど、「見た目」や「使用感」に関わるケース&ブレスに採用される金属特性のことです。

・ステンレス スティール(SS)

現在最も主流となっている、鉄にクロムやニッケルなどを混ぜた高硬度な合金素材です。

クロム成分が表面に薄い保護皮膜を常に形成するので、サビにくい特性を持っています。

スポーツ系やドレス系などに幅広く活用されています。

・チタン

比重がSSの約6割と軽量で、耐傷性や耐腐食性に優れた特性を持っています。
通常は純チタンにアルミなどを加えて合金として使用されています。
近年はスポーツ系のみならずドレス系にも多用されています。

・ゴールド

純金(24K)ではなく、銅などを混ぜた合金(18K)を通常は使用します。
合金の割合によってイエローやローズ系などへ微妙に変化します。
審美性とステイタス性に優れ、またサビないで輝きを長く保てるため、主に高級モデルに採用されています。

 ゴールドの主な種類

 ■18KYG(18金イエローゴールド)
  純金3(75%)に対し、銀&銅を1(25%)加えた黄色味を帯びた合金です。

 ■18KWG(18金ホワイトゴールド)
  純金にパラジウムなどを加えて、プラチナに近い白銀色にした合金です。

 ■18KRG(18金ローズゴールド)
 純金を3、銅などを1の割合で加えた合金です。温かみのある赤色が特徴となっています。

・プラチナ

白銀とも呼ばれるゴールドの一種です。(合金ではない)

埋蔵量が少なく、希少価値が高いものです。

・セラミックス

陶土など各種原料を焼結加工した素材です。

サビが発生せず、軽量で超高硬度なため、時計にはケースやブレス、ベゼルなどに採用されることが多いです。

▶その【3】毎時振動数

腕時計-ムーブメント。カタログなどで「2万8000振動」とあるのは、テンプ(ムーブメント)の1時間当たりの振動数のこと。その主なタイプは4種類。

機械式にこだわりたいという方は、その特徴や個性も理解したい項目です。

・毎時/1万8000振動

毎秒5振動で「ロービート」とも呼ばれる低振動タイプ。

大型のアンクルと大型のガンギ車でしっかりと作動を制御するので「安定性」に優れ、機械にも大きな負担を与えないため耐摩擦性や整備性にも優れた特性を持つ。

・毎時/2万1800振動

毎秒6振動で「ロービート」タイプ。

5振動から20%振動数をアップさせることで、より精度アップを図ったミドルタイプモデル。耐摩擦性や耐久性、精度安定性のバランスがほどよく取れた伝統的な高機能型ムーブ。

・毎時/2万8800振動

毎秒8振動で「ハイビート」とも呼ばれるタイプ。

5振動からさらに60%アップさせた高振動&高精度型。現在の機械式腕時計では手巻き・自動巻き共にこのタイプが最も主流となっている。

・毎時/3万6000振動

現在の汎用ムーブとしては、最も高振動となる毎秒10振動タイプ。

高速回転を可能とするため小型のテンプや小さな歯のガンギ車を採用。機械式としては非常に高い精度を誇り、理論上は10分の1秒まで計測可能。

まとめ

以上が特に知っておきたい時計の基本知識の一部です。
これが分かっていると、その時計の大体の性能が理解できるかと思います。
ぜひ参考にしてみてください。


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