目次
はじめに
高級時計といえば「オメガ」という名前が自然に出てくるほど人気な腕時計ですが、オメガの腕時計の12時下あたりにある「Ω」このマークの意味をご存じですか？
このギリシャ文字のアルファベット「Ω」には、オメガの歴史に残るストーリーが秘められています。
このように名前の由来を掘っていくと、意外と知らない面白い話にたどり着いたりするものです
そこで今回はオメガの社名の由来や、人気モデル「シーマスター」の誕生からネーミングについて解説します。
シーマスターのおすすめもあわせてご紹介しますのでぜひご覧ください。
社名の意味は「究極⁉」
オメガΩという名前
歴史から入ると、オメガは1848年スイスで時計師のルイ・ブランが工房を創業したのが始まりといわれています。
息子の世代になり、現在も拠点とするピエンヌに工房を移転し、初の量産型キャリバー「ラブラドール」や複雑機構ミニッツリピーター搭載の懐中時計を製造するなど高い実績を上げました。
そして1894年、時計産業のあり方を変えるほどの画期的なキャリバー（※）を開発します。
※キャリバーはムーブメントの機種名のこと
そのポケットウォッチ用19ラインキャリバーは高い精度を誇るだけでなく、心棒とリューズで巻き上げと時間設定ができるうえに、どの部品も取り換え可能なため、工業規模の製造ラインの導入を可能にした今までにない究極のキャリバーでした。
そして「これは究極のキャリバーである」という意味を込めて、ギリシャ文字の最後のアルファベット「Ω」と名付けたのです。
19ラインキャリバー「Ω」の成功は絶大で、企業の名前も「オメガ」と改名されました。
オメガシーマスターについて
シーマスターは1948年にプロトタイプが誕生し、1957年に「スピードマスター」「レイルマスター」と並んでプロフェッショナルウォッチ3部作として発表された、オメガを代表するダイバーズウォッチコレクションです。
第二次世界大戦中にイギリス海軍の要請で作られた「マリーン」をもとに市販用に改良した、というルーツがあります。
時計に詳しくないけどシーマスターは見たことがある、という方も多いですが、それは007のジェームズ・ボンドがつけている時計として有名だからです。
1995年公開の映画『007 ゴールデンアイ』でピアース・ブロスナン演じるジェームズ・ボンドが着用して以来、007＝オメガという図式ができ上がり、映画に合わせて限定モデルが発表されるのが慣例となりました。
実はジェームズ・ボンドは英国海軍中佐という階級をもっており、イギリス海軍にルーツのあるシーマスターはボンドの時計としてまさに適役だったのです。
最新作『ノー・タイム・トゥー・ダイ」でも限定モデル「シーマスター ダイバー300M 007エディション」が発表されています。
ボンド役のダニエル・クレイグや映画製作陣からのアイデアを存分に活かした時計で、2020年2月からは定番モデルにも加えられています。
劇中でジェームズ・ボンドが身につけていた時計を実際に購入できるとなるとワクワクしますね。
シーマスターの名前の由来は？
では、このオメガシーマスターという名前はどういう風に名付けられたのでしょう。
シーマスターは「海」を表現したネーミングです。
1988年に公開された映画「グラン・ブルー」のモデルとなった伝説のフリーダイバー、ジャック・マイヨールが前人未到の101ｍの素潜りの際、シーマスターを身に着けていたことも有名なお話ですね。
この逸話からもわかる通り、シーマスターは実用性の高さが特徴。
モデルによっては1200mまで耐えうる高い防水性を誇る、オメガの中でも最も「スペック重視」な時計です。
そんな抜群の防水性と帯磁性を備えた時計にふさわしいネーミングとして、プロフェッショナルな仕様を指すマスターと言う単語を付けてシーマスターと名付けられました。
裏面にはギリシャ神話で海の神ポセイドンの戦車を曳く海馬『シーホース』のシンボルマークが入っています。
(シースルーケースなどの時計にはシンボルマークは入っていません)
オメガシーマスター人気の時計
オメガシーマスター300
マスターコーアクシャルクロノメーター 233.30.41.21.01.001
1957年に発表されたオメガシーマスター300を、完璧にリニューアルして2018年に発表されたオメガシーマスター300マスターコーアクシャルクロノメーター。
ケース幅41ｍｍ、ステンレススチール素材を採用したこの時計は、ブラックダイヤルにベージュのインデックスがなんともスタイリッシュです。
シースルーケースバックからはキリキリと動くムーブメント「キャリバー8400」を観ることができ、時計のメカニカルな部分が好き！という方はきっと楽しいはず。
また、オメガの大人気時計となっており、なかなか手に入り難い腕時計でリセールバリューの高さでもフィーチャーされています。
自動巻きムーブメント、キャリバー8400搭載、パワーリザーブ60時間、300ｍ防水を備えた時計で、価格はおよそ638,000円（新品価格）です。
レディースコレクションで人気の時計
オメガコンステレーションクオーツ25ｍｍ 131.10.25.60.55.001
洗練された不朽のデザインを誇るといわれるオメガコンステレーションは、ケースに施された「4つの爪」とリングブレスレットがトレードマークです。
ケース幅25ｍｍ、スチールステンレス素材を採用し、18ｋホワイトゴールドで施されたベゼルにはローマ数字が印象的に刻まれています。
マザーオブパールの美しい白ダイヤルにはダイヤモンドのインデックスが配され、コンステレーションの「星」や針、Ωのロゴにも18ｋホワイトゴールドが使用されたラグジュアリーな時計となっており、女性の手元を美しく飾ってくれます。
ケースバックにはコンステレーションを象徴する天文台が刻印されています。
クォーツムーブメント（電池寿命48カ月）、キャリバー4061搭載、30ｍ防水で価格はおよそ429,000円（新品価格）です。
自動巻きムーブメント？・クォーツ式ムーブメント？
オメガの時計には、「自動巻きムーブメント」や「クォーツムーブメント」などがありますが、そもそもムーブメントって何なのでしょうか。
ムーブメントとは、時計の動作など運動をする機械部分のことを言い、それがクォーツなのか機械式の自動巻きなのかということになります。
自動巻きムーブメント：ご自身の腕の動きに合わせてムーブメントが作動し、ゼンマイが自動的に巻き上げられる仕組みになっているので電池交換はありません。
クォーツ式ムーブメント：クォーツは電池を利用してムーブメントが作動する仕組みとなっており、定期的に電池交換が必要となります。
まとめ
今回はオメガ「Ω」にスポットを当てて、オメガの名前の由来や、人気のシーマスターについてお話しました。
腕時計は、ご自身が気に入って購入したものやプレゼントとして頂くなど様々な経緯で身に着け、大切にしていらっしゃると思います。
大切な時計の修理や電池交換などのメンテナンスについては、ご自身でなさらず時計修理の専門店に依頼された方が良いですね。
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その他、カルティエ、オメガ、タグホイヤー、エルメス、IWC、ヴァシュロン・コンスタンタン、ジャガールクルト、ダンヒル、パネライ、ピアジェ、ボーム＆メルシェ、ロジェ・デュブイ、ウブロ、ゼニス、グラスヒュッテ、ジャケ・ドロー、ティソ、ハミルトン、ブランパン、ブレゲ、ラドー、ロンジン、ショパール、ハリーウィンストンなど、長年培ってきた技術で、どんな古い時計でも、どんなブランドでも修理を承ります。
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