カレラ、モナコの歴史がわかる!タグ・ホイヤーの豆知識

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スタイリッシュでスポーティーなイメージのタグ・ホイヤー

モータースポーツとの関係が深く、伝説のF1レーサーアイルトン・セナの愛用した時計というのは広く知られています。

タグ・ホイヤーといえばモータースポーツ、というイメージの源を探ってみると、クロノグラフに強いタグ・ホイヤーの歴史と、カレラ、モナコなどの名品が見えてきました。
折しも2022年はカレラ、モナコ、アクアレーサー、フォーミュラ1といった各コレクションから新作が発表されています。
「カレラ×ポルシェ リミテッドエディション」「モナコ スペシャルエディション」「アクアレーサー プロフェッショナル 300 オレンジダイバー」「フォーミュラ1 クロノグラフ レッドブル レーシング スペシャルエディション」「アクアレーサー プロフェッショナル 200 ソーラーグラフ」「コネクテッド キャリバーE4」などなど。新作については次回取り上げたいと思います。

今回はカレラ、モナコなどの名品が生まれた理由と、モータースポーツと共に歩んだ歴史を振り返りながら代表作をご紹介します。

なぜモータースポーツと関係が深いの?


そもそもタグ・ホイヤーといえばモータースポーツ、というのはなぜでしょうか?
モータースポーツとの関りがなかったら、カレラやモナコといった名品も生まれていません。
その繋がりは、タグ・ホイヤーが1860年の創業時から技術を追い求め、クロノグラフの画期的な発明をしたことから始まっていました。

タグ・ホイヤーは1887年にクロノグラフの画部品「振動ピニオン」を開発します。
振動ピニオンは、スタートボタンを押したときに時計として時間を刻んでいる歯車と時間を計る機構の歯車をつなぐ、クロノグラフにとって極めて重要な発明です。
130年以上経った現在でも、特許取得年にちなんだ「キャリバー1887」、そこからアップデートを図った「ホイヤー01」などに採用されています。
1916年には1/100秒単位で計測できるストップウォッチ「マイクログラフ」を開発。当時もっとも高精度のストップウォッチが1/5秒だった時代には異次元の精度です。
タグ・ホイヤーの技術は、1/100秒が勝敗を決めるスポーツ業界や、速度と精度を求める航空機や自動車業界において欠かせないものになっていきました。
1920年のアントワープ大会から3回連続でオリンピックの公式時計を担当するなど、当時からスポーツウォッチの名門として名声を獲得しています。
また1911年には自動車・航空機用ダッシュボードクロノグラフを発売しており、1966年には1/1000秒の計測を可能とする世界初の小型電子スポーツタイマー「マイクロマスター」を完成させ、F1グランプリをはじめとする高速スピードのタイムキーピングをほぼ独占します。

そしてついに誕生したのが、モータースポーツウォッチの歴史的名作「カレラ」です。

「カレラ」「モナコ」タグ・ホイヤーを代表する名品の誕生

レーサーに愛された時計「カレラ」

出典:公式サイト  画像はカレラ キャリバー ホイヤー02 クロノグラフCBN2010.BA0642

1969年、キャリバー11を搭載し世界初の自動巻きクロノグラフとして発表されたカレラ。確かな視認性
猛スピードで疾走するレース中でも視認性を確保するために大型のケースを採用。耐衝撃性も備え、優れた性能と機能性がレーシングドライバーの人気を集めました。
わけてもニキ・ラウダやジル・ヴィルヌーブといったトップレーサーに愛され、カレラの知名度は伝説と呼べるほどになりました。
「カレラ」の名前は、あまりの過酷さに死傷事故が多発し、わずか5回で幕を閉じた1950年代の伝説的な公道レース「ラ・カレラ・パンアメリカーナ・メキシコ」から採られたもので、ポルシェにラインナップされるカレラも同じ由来を持ちます。

タグ・ホイヤーとポルシェには昔から深い関りがあり、中でも名優スティーブ・マックイーンがガルフポルシェチームのレーサーを演じた映画「栄光のル・マン」の劇中で「ホイヤー」(タグ・ホイヤーの当時の社名)のロゴがつけられたレーシングスーツを着用したことは有名です。
ポルシェのレースチームをタグ・ホイヤーがスポンサードするなど様々なパートナーシップを築いてきましたが、意外にも提携して製品開発をしたのは最近で、2021年の「タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02 クロノグラフ ポルシェスペシャルエディション」が記念すべき最初のタイムピースとなりました。

世界に衝撃を与えたアイコン「モナコ」

出典:公式サイト 画像はモナコCAW211P.FC6356

カレラと同じくキャリバー11を搭載した初の自動巻きクロノグラフ「モナコ」
先ほども触れた映画「栄光のル・マン」でスティーブ・マックイーンが劇中つねに着用し、今まで見たこともない独創的な角型ケースのインパクトで世界に衝撃を与えました。
モナコの凄いところは世界初の自動巻きクロノグラフと言う点だけでなく、スクエア型時計で高い防水性を実現した点にもあります。モナコは世界初の角型防水時計なのです。
発表年である1969年は折しもクオーツ時計が登場した年でもあり、華々しく登場したモナコも機械式時計の衰退とともに一時は姿を消してしまいました。
しかし1998年に500本限定モデルと言う形で復活し、後年レギュラー化。現在ではタグ・ホイヤーのシリーズの一角として確かな人気を博しています。

ムーブメントはリューズの位置によって異なり、右リューズには「キャリバー12」左リューズには「キャリバー11」が搭載されています。
ちなみにスティーブ・マックイーンが着けたモナコは左リューズで、現在でも左リューズ版のモナコがスティーブ・マックイーンモデルとして販売されています。

次回はタグホイヤーの新作、タグ・ホイヤーカレラ×ポルシェ リミテッドエディション、モナコ ガルフ スペシャルエディションなどをご紹介します。


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